国産杉で無節（むふし）の板を使用。檜（ひのき）や欅（けやき）で作る高級な木地も可能。宮殿や彫刻も手作り・手彫りで天然木を使用。

赤砥の粉に膠（にかわ）を混ぜた下地塗料を使用。平面に寒冷紗を貼り→砥の粉塗り（一回目）→地の粉盛り→石膏引き→砥の粉塗り（二回目）という工程を刷毛とヘラを使って行う。途中、砥石で粗く研ぐ。

下地作業が終わり、漆塗りに入る前に丁寧に研ぐ。砥石や耐水ペーパーを使用する。また、漆塗りを一度行ったあと仕上げ塗りをする前にも研磨作業を行う。

本漆を使用。漆自体に粘りけがあるため、機械塗りができない。そのため、専用の漆刷毛を使い手塗りで行う。また、中塗り・仕上げ塗りと二回塗る。塗る漆の厚さと表面に埃が入らないように細心の注意を払う。

漆は湿度がないと乾きません。自然乾燥とは全く違います。湿度を調整した部屋【室（むろ）】に安置し、乾かします。表面は一日で乾くように漆を調整していますが、奥までしっかり乾かすために一週間以上放置します。

金箔は金の純度の違いによって、一号色～四号色などがあり純度が高いほど「赤み」が強く感じられ、高価となってます。当店は全て一号色を使用しています。薄い金箔を箔箸にて運び、押していきます。

装飾として使われる金具。真鍮で作られたものに純金メッキを施しています。また、金具と同じように作られた金釘を使います。金具をつけることでお仏壇が豪華になり、使われる数が多くなるほど高価になります。

最終工程です。彫刻をはめ込み、蒔絵を描いたり、全ての部品を組み合わせます。組み立てる途中に傷がつかないように注意します。